建築事業部 設計インタビュー
商業施設の開発実績をもとに
地方都市の街づくりにも
係わっていきたい
建築事業部 設計
2013年入社
清水 聡士
Q1.現在はどのような仕事をしていますか?
店舗や事務所など主に事業用の建物の設計を行っています。
お客さまのご要望を確認し、打合せの内容をもとに設計図を作っていくのですが、そのために実際に現地へ行き敷地の調査なども行います。
そのほか、確認申請書類の作成や提出、内装の検討、建築現場での設計監理など、担当物件を持つと建築に関係する「最初」から「最後」まで対応することになります。
Q2.印象に残っている建物はどのようなものですか?
印象に残っているといえば、最初に関わらせてもらった倉庫兼事務所のことも覚えていますし、サービス付き高齢者向け住宅や保育園などもすぐに浮かんできます。
鳥取県の商業施設の複合計画を実現できたときも喜びは大きかったです。
サービス付き高齢者向け住宅では、建物が完成したときに代表の方から別荘にお招きいただき、立派な防音室の中で音楽を楽しませていただきました。
ようやく仕事にも慣れ、お客さまとの話もスムーズにでき始めていたころでしたので、ある程度の評価をいただけたのだと思い、うれしかったです。
また、福岡県内のある保育園では、カフェのような内装にしたいというご要望をいただきました。
完成後、お客さまから喜んでいただけただけでなく、親御さんからも評判がよいと聞きました。
最近でも園庭の改修などの話があってお邪魔したのですが、特に不具合もないようで、小さな子供たちが私の設計した建物で楽しそうに遊んでいる姿を見ると、担当させてもらってよかったなと思いました。
Q3.将来の目標となるような先輩はいますか?
先輩というか直属の上司です。
私は学生時代、建築学科で学んでいましたが、入社したときには実務的な知識はないに等しいものでした。
それに同じ時期に入社した同期もいませんでしたので不安も小さくありませんでした。
さらに言えば、あまり自分で考えることも得意ではなく、最後は上司がなんとかしてくれるだろうという甘えがどこかにあったように思えます。
たとえば、上司の補助業務をしていたとき、行政とやりとりをする中で行政からの返事を十分に理解しないまま上司に伝えると、新たな疑問を投げかけられ、上司と行政の間に立って何度もやり取りを繰り返したことがありました。
その時おそらく上司は答えを持っていたのだと思います。
でも、私が自分で考えてしっかり理解できるように仕向けてくれたのではないか思っています。
また、上司は未熟な私に正面から向き合ってくれ、できていないところやダメな部分をビシッと伝えてくれました。
設計の話でいえば、扉の開き方やデザイン的なこだわり、建物の見え方、図面に引く線の1本1本にしっかり意味があるのかなど、自分では気づけなかった部分に多くの指摘をもらってきました。
注意やアドバイスをもらったときには落ち込むこともありましたが、おかげで私自身の意識の持ち方も変わり、仕事に対して逃げずに誠実さを持って取り組めるようになったと思います。
「逃げ」の気持ちがあるとお客さまに対しても社内においても、すべてに対して主体的に関わることができません。
自分で考えようともしないので新しい知識の習得にも影響し、問題解決能力もつかず、将来の自分のためになりません。
私も部下に教えるときには上司を見習って、まずはその部下から逃げることなく、部下にも「逃げないこと」を伝えていこうと考えています。
Q4.今後、どのようなことにチャレンジしていきたいですか?
まだまだ携わったことがないジャンルの建物もたくさんありますので、そうしたものにも挑戦していきたいです。
そのためにも特にデザイン的な知識を増やそうと、雑誌を見て「いいな」と思った建物を現地へ見に行ったりすることもあります。
著名な建築家では谷口吉生さんやケリー・ヒルさんが手がけた建造物はきれいというか、かっこいいというか憧れます。
また、地方都市の街づくりにも係わっていきたいです。
当社ではこれまで行ってきた商業施設の開発実績をもとに、そのノウハウを地域の工務店などに提供することによって地域の活性化を図っています。
山口県内だけでなく、山口県と同じような地方都市にも展開していき、各地ににぎわいを作り出す。その一端を担っていきたいです。